カテゴリ:そして、もうひとつ…( 5 )

初恋-出会い

遠い遠い記憶を呼び起こしてみる

…初恋

多分、あれが私の初恋だったと思う。


私が小学生の時、隣に飯山さんという家族が引っ越してきた。
三人家族で、一人っ子の男の子がいた。
男の子だけど、私よりは大きい。
高学年だったと思う。
けれど、一緒に学校には行った事がなかった。
当時、私たちの小学校はグループ登校だった。
近所の子たちをひとつのグループにして
大人数で登校したものだった。
帰りも、高学年が低学年と帰るという徹底ぶりだった。
何か事件があったのかもしれない。
今となっては思い出せないけれど…。

土曜日の午後、学校から帰ってきた私は、
友達のあかりちゃんの家に遊びに行く為に家を出た。
大きな白い色の車が、隣の家の前に止まった。
見たこともない、大きな車。
私の家にある車より、はるかに大きい。
バタンと音がしたので、ずっとその車を見ていた。
音は、車のドアを閉める音で、中から出てきたのは、
一人っ子の彼だった。
大きな眼鏡。
今思えばサングラスと分かるけれど、
当時の私にはサングラスなど知らず
目にかけるものは、全て眼鏡だと思っていた。
色の入った、薄い黒い色の。
何だか、とても怖かった。
でも、その場から動けなかった。
そんな私に気が付いたおばさんが
「あら、お隣の祥代ちゃん。」
と声を掛けてきてくれた。
一瞬、ビクッと驚いた。
「こ、こんにちは。」
急いで挨拶をすると、彼もおばさんも挨拶をしてくれた。
「こんにちは。」
「こんにちは。よっちゃん、ここにいてね。車を入れて来るから。」
おばさんはそういうと、車の運転席に座りハンドルを握った。
瞬く間に車は車庫の中に入って行く。
「君、祥代ちゃんって言うの?」
「うん。私、合田祥代って言うの。」
「ふーん、ゴウダ サチヨか。僕はね、飯山義彦。」
「イイヤマ ヨシヒコ?」
「そう。だから、お母さんはよっちゃんと呼ぶんだよ。」
「私もよっちゃんって呼んで良い?」
「うん、いいよ。」
車を入れ終わったおばさんが車庫から出てきた。
「あらあら、仲良くなったの?」
「うん、今、お友達になったよ。」
私がそう答えると、おばんさは嬉しそうにほほえんだ。
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by ddack1 | 2004-09-18 12:09 | そして、もうひとつ…

カレンダー

今日は、6月9日。
ふと見たカレンダーには、
赤いペンで丸印がついていた。

あの人の誕生日。

まだ、1回もお祝いしていないのに、
別れてしまった。

「好きな子が出来たから…。」
私は何も言わなかった。
うんん、言えなかった。
私はこんなにも好きなのに、
彼は私の前から去って行った。
私は、自分が彼の事をこんなにも好きだから、
彼も私の事を同じぐらい
好きでいてくれていると思った。
でも、現実は違っていた。

見渡すと、家中のカレンダーに印がついていた。
私は、彼の声も笑顔も温もりも
忘れなければならないのだと思った。

カレンダーを破る勇気もないのに…。
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by ddack1 | 2004-09-06 13:36 | そして、もうひとつ…

そう思わないかい?

毎日毎日
こう暑いと嫌になるね。

そう思わないかい?

ほら、水を浸したプールに浸かると
こんなに気持ちが良いじゃないか。

そう思わないかい?

君は何も言わないけれど、
そうやって水と戯れているところを見ると
まんざらでもなさそうだね。

そろそろ、家の中に入らないかい?
君もそう思うだろう?
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by ddack1 | 2004-08-27 16:41 | そして、もうひとつ…

GET A GRIP

君の抱き心地は、最高だよ。

いつまでも、ずっと一緒だからね。

僕は、君を離さないよ。

だから、君も僕を離さないで。

ずっとずっと、捕まえていて。

お願いだから。
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by ddack1 | 2004-08-25 14:41 | そして、もうひとつ…

RAGE ROVER

僕にだって、ひとつやふたつ
君に言いたい事があるんだ。

怒鳴って、
大きな声を更に大きくして、
全ての事を伝えたいんだよ。

待ち合わせに送れる時だって、
食事が遅いことだって、
車の運転も僕にばかりさせて、
って色々と言いたいよ。

でも、やっぱり言えない。

君の事、好きだから。
とても、とても大好きだから。
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by ddack1 | 2004-08-25 14:10 | そして、もうひとつ…